ROOM 01
東京の代表的な都心の景観が窓外に広がる開放的なスペース。入室した瞬間、視線を奪うのは、西陣織クロスをしつらえた壁。伝統的なコラージュ技法から生み出された生地により、独創的で洗練されたデザインを創出しています。また、高級感のあるダークウォルナット色のフローリング床には、手織りによって色彩に深みを与え、上質な質感を表現したカーペットを配しました。
ROOM 02 , 03
独立した2室としても、一体化した広い部屋としても使える可変性のあるスペース。正面の壁には、白と紺色のグラデーションを描き出した和紙壁紙を貼り、神の使いと言われ五穀豊穣のシンボルでもある鷺と、「福」「長寿」「夫婦円満」の象徴としての鶴をモチーフにした白磁のアートで印象的に演出。その一つひとつには6種類の吉祥の和文様をアレンジして施しています。
ROOM 04
壁は昔ながらの和の左官塗装により、爽やかな印象を与えるダークブルーの土壁に仕上げました。そこに、睡蓮や水流を模した金属製のアートをあしらい、モネの「睡蓮」や光琳の「紅白梅図屏風」に見られる日本的イメージを再構成し、静謐に表現。銀箔、青箔がきらびやかな印象を与え、鍛金や透かし彫りといった伝統技法が格調高い雰囲気を感じさせます。
ROOM 05
特徴的な意匠の壁は、独特の陰影を生み出す凹凸のある三角形で構成した亀甲釉薬タイルで仕上げ、浴衣の配色から発想したカラーリングを施しています。また、対面する壁には、10種類の墨を使って深みのある表情を生み出したアート作品を設置。10年で本来の色、40年から70年で持ち味の最盛期を迎えると言われる松煙墨の50年ものを中心に使用した、こだわりある作品です。